光と、ライフスタイル。

光と、ライフスタイル。

一人の建築家として日々感じるのは、空間が本当に素敵に見える瞬間って、完璧に作られた壁の構造なんかじゃなくて、図面には描き込めない「光」にあるんだな、ということ。

空間をゆらゆらと流れて、人と響き合う。そんな優しい光のゆらぎこそが、空間に一番豊かな表情をくれる気がします。

Apartamento』という雑誌は、そんな型にはまらない、人間味とアートな直感に溢れたデザインの魂を感じさせてくれる大好きな一冊です。 私たちのブランドのあり方と重なる部分も多いので、ここで少し、その魅力についてお話しさせてください。

1. 自然光を抱きしめる:何よりもまず、太陽がもたらす本質的な心地よさを大切にしたい。一日の時間の移ろいとともに、光がどう変化し、空間をなぞっていくのか。そのリズムに耳を澄ませること。

2. 影とエッジを理解する:光と影が織りなす境界線こそが、空間の奥行きと美しさをつくる。アーティストのセルバン・イオネスコ(Serban Ionescu)が探求したように、そのコントラストを愛でること。(だからこそ、日々の暮らしを写真に収めることは、光を理解する最高の手段になる)

3. ルールより直感を信じる:「なんとなく心地よい」「なぜか惹かれる」という直感を、ガチガチの設計理論よりも信じてみる。私たちが提案する「可変性」も、まさにそんな自由な感覚から生まれている。

4. 重なりと発見:照明デザイン(自然光も人工光も)は、空間に深いレイヤーを与えてくれる。マイケル・アナスタシアデス(Michael Anastassiades)が提唱するように、光によって、見るたびに新しい発見がある空間。そこに凛とした「幾何学ライン」が加わると、視線はもっと自由に、楽しくなる。

5. 質感とムードを紡ぐ:直射日光を浴びる植物の力強さもあれば、薄暗い隅っこで静かに思索にふける時間もある。光で感情をデザインすること。(光と同じくらい、そこにある「影」もまた、大切な主役なのだから)


日常への取り入れ方:光を愉しむヒント

  • 空間を観察する:ただそこに座り、陽の光が描く軌跡や、影がどこに居場所を見つけるのかを、ゆっくり眺めてみる。

  • 感覚に素直になる:陽だまりが心地よければそこへ。静かな暗がりが落ち着くなら、その静寂を抱きしめる。

  • 素材と光の対話:木、金属、布。光が触れた瞬間、それらの質感がどう息づくかを感じてみる。

  • 光を重ねる:自然光に、お気に入りの灯りを添えて。そのレイヤーが空間に深い奥行きをくれる。

照明を選ぶことは、ルールの問題ではなく、もっと直感的で、その場の空気や心の動きに触れるような体験であるべきだと思っています。

良い照明とは、何より「直感的」であること。 一日の終わりに家へ帰り、灯りをつけた瞬間、自分という存在がそっと理解され、癒されていく。そんな感覚を大切にしたいのです。

それが、私がこのブランドを始めた理由です。 選りすぐりの灯りを通して、皆さんの何気ない日常の中に、その人にしか馴染まない「体温のある光」を届けていけたらと願っています。


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